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令和元年  9月 定例会 

姉妹友好都市から寄贈された屋外モニュメントの展示と今後の交流について


◆(金庭宜雄君) お許しをいただきましたので、姉妹友好都市から寄贈された屋外モニュメントの展示と今後の交流について質問をさせていただきます。
 名古屋市の都心部を貫く久屋大通公園の北エリアとテレビ塔エリアでは、現在、新たな人の交流の場として、開放的で魅力ある都市公園に生まれ変わることを目指し、国内最初の電波塔である名古屋テレビ塔のリニューアルとあわせ、来年春と夏の完成に向け工事が着々と進められています。
 歩道との段差がなく一体化した芝生広場や、ライトアップされたテレビ塔のイメージ図など、新しく生まれ変わる公園エリアの完成イメージが7月に新聞紙上でも紹介されたところであります。心躍るその記事を読み進めるうちに、我が目を疑うような衝撃を受ける内容が飛び込んできました。それは、友好都市が名古屋市に寄贈した計10基のモニュメントのうち2基を別の場所に移設し、劣化で移動が難しい8基については撤去するというものでした。
 姉妹友好のあかしとして寄贈していただいた大切なモニュメントを本当に撤去処分するのか、私は半分疑いの気持ちを持ちながらも、早速各局に確認したところ、劣化が激しいモニュメントや一体展示としての役目を終えたプレートについては撤去しますとの回答であり、市長はこのことを知っているのかとただしたところ、市長にも報告し了承していただいていますという回答であり、私は驚きを禁じ得ませんでした。
 友好都市から寄贈された屋外モニュメントとはどのようなものであったか、ここで改めて確認をしたいと思います。
 久屋大通公園テレビ塔以北の北エリアは、姉妹友好都市記念広場としてロサンゼルス広場、メキシコ広場、南京広場、シドニー広場と名づけられ、各都市から贈られた特色あるモニュメントが配置された都心のオアシスとして多くの市民に親しまれてきました。
 これまで最も多くのモニュメントを展示していたロサンゼルス広場には、ロサンゼルス市と名古屋市の友情と交流の歴史を末永く記念するために贈られた約1億8000万年前のロサンゼルスの石や、姉妹都市20周年にはロサンゼルスの有名な芸術家による作品「フレンドシップパターンズ」が、そして25周年の年には、トム・ブラッドリー・ロサンゼルス市長を団長とするロサンゼルス親善使節団約70名が本市を親善訪問し、友情のあかしとしてハリウッドの象徴ともいうべきマンズ・チャイニーズ・シアターの映画俳優の手形やサインをかたどったプレートのレプリカと、アメリカの国鳥であるハクトウワシの彫刻を直接寄贈していただきました。
 30周年の年にもブラッドリー市長にお越しいただき、オードリー・ヘップバーンやシルベスター・スタローンなど25人の有名人の名前が刻まれた星型の「ウォークオブフェイム(有名人の道)」の除幕式が挙行されました。
 さらに50周年には、町の名前に由来して、天使が名古屋市を見守ってくれることを祈っていますとのロサンゼルス市民からのメッセージが込められたタイル画「戯れの天使」が寄贈されています。ちなみに、この除幕式には河村市長も出席されていらっしゃいます。
 次に、メキシコ広場にはアステカの暦、月の女神コヨルシャウキの石碑、トゥーラの戦士像といった、メキシコ国立人類学博物館で特別展示されている貴重な国の宝を複製したものが寄贈、展示されていました。
 また、南京広場には、6世紀梁朝時代の華表の複製石柱が寄贈され、シドニー広場には、最初に移民がオーストラリアに渡った英国船シリウス号のいかりの複製が、それぞれ寄贈展示されていました。
 名古屋市と姉妹都市との友好の歴史を記し、長く親しまれてきた姉妹友好都市記念広場は、新たなステージを迎え、親しまれ愛される公園として生まれ変わる日を迎えます。これまで名古屋と姉妹都市の市民を結ぶ変わらぬ友情のあかしとして名古屋市民に贈られた友好のモニュメントのほとんどが消え去ろうとしている今、名古屋市の姿勢は本当にこれでよいのかという率直な疑問の上で、以下質問をさせていただきます。
 この際、所管局を整理しておきます。
 公園管理者は緑政土木局ですが、久屋大通公園のリニューアル整備工事はPark-PFI制度を活用した整備事業が採用されており、その時点から住宅都市局が所管局となっておりますので、よろしくお願いいたします。
 初めに、姉妹都市交流におけるこれまでの本市の姿勢と今後の取り組みについて、観光文化交流局長にお尋ねいたします。
 次に、姉妹友好都市記念広場にあった屋外モニュメントのこれまでの管理状況について、緑政土木局長にお尋ねいたします。
 次に、新聞報道では、ロサンゼルスの石と南京市からの華表の複製は移設されるが、そのほかについては撤去するとあり、その意思決定に至った経緯について住宅都市局長にお尋ねし、第1問といたします。(拍手)

◎観光文化交流局長(松雄俊憲君) 姉妹友好都市との交流におけるこれまでの姿勢と今後の取り組みにつきましてお尋ねを頂戴いたしました。
 姉妹友好都市の理念は、1950年代にアメリカで提唱されました市民の相互理解を深めることで世界平和の実現を目指すというものでございます。
 姉妹友好都市との交流の意義、そして目的は、市民の皆様からの機運の盛り上がりによって結ばれた二つの都市の市民が、積極的に多面的な交流を図りながら、人種や国境を越えて相互理解と親善を深めることと認識をいたしております。平成28年度に国際交流を観光文化交流局で所管して以降、それまでの儀典中心から、より実益ある姉妹友好都市との交流を目指しているところでございます。
 こうした認識のもとに、具体的には観光PRや経済セミナーなど、実際の人の往来や投資の促進につながる事業に注力し、そうした交流を通じまして地域の振興、活性化にもつなげてまいります。
 さらに、本年からは、市民の皆様に姉妹友好都市をより身近に、そして体感的に知っていただくため、従来からの音楽やダンスのステージに加え、各都市の食や物産、観光を紹介するブースを展開するシスターシティ・コレクションを名古屋まつりにあわせまして、拡充した新たなイベントとして名古屋城で開催する予定でございます。
 また、本年は本市にとりまして最初の姉妹都市であるロサンゼルス市との提携60周年に当たり、シスターシティ・コレクションの中でもそのことを大きく取り上げてまいりたいと考えております。60年前、伊勢湾台風の際にロサンゼルス市から受けた支援につきましても紹介をし、市民と市民の心温まる交流の歴史にも焦点を当ててまいりたいと考えております。
 今後も、ロサンゼルス市、メキシコ市、南京市、シドニー市、トリノ市、ランス市の六つの姉妹友好都市とのきずなを大切に、より人的・経済的交流を図れるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎緑政土木局長(山田淳君) 緑政土木局に対しましては、久屋大通公園の屋外モニュメントのこれまでの管理状況についてお尋ねをいただきました。
 久屋大通公園には、姉妹友好都市であるロサンゼルス市、メキシコ市、南京市及びシドニー市から寄贈されたモニュメントが10基設置されておりました。これらのモニュメントにつきましては、材質に合わせた清掃を年に1回程度行うとともに、一部ではございますが、補修等も行ってまいりました。
 メキシコ市から寄贈され、昭和53年に設置されたアステカの暦など、多くのモニュメントは設置から30年以上が経過し、木材の腐食や強化プラスチックの劣化等が目立ってまいりましたが、公園利用上の安全性につきましては、職員の点検により確認してきたところでございます。
 以上でございます。

◎住宅都市局長(光安達也君) 住宅都市局には、久屋大通公園の屋外モニュメントの移設、撤去の経緯につきましてお尋ねをいただきました。
 姉妹友好都市モニュメントにつきましては、友好を記念して贈られてきたという経緯を踏まえまして、残置または園内移設を前提として、久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)整備運営事業の民間事業者公募を行い、平成30年2月にPark-PFI事業者を決定いたしました。
 その後、平成31年1月に工事に着手し、確実な移設方法を検討するため、事業者が専門調査会社に現地の詳細な調査を行わせた結果、10基のうち8基のモニュメントにつきましては、亀裂や剥離、破損、腐食など経年劣化が想定外に進んでいることが判明いたしました。これらにつきましては、移設をする際に破損が拡大し原形を保てないことや、移設後の安全性が十分に確保できない可能性があることなどが明らかとなりましたので、大変残念ではございますが、撤去することが必要と判断しました。
 そのため、姉妹友好都市にこの状況を報告し御了解をいただいた上で、令和元年6月に8基のモニュメントを撤去することといたしました。
 なお、残る2基の華表とロサンゼルスの石につきましては、姉妹友好都市にゆかりのある場所へ移設して活用してまいります。
 以上でございます。

◆(金庭宜雄君) それぞれ御答弁いただきましたが、姉妹友好都市と名古屋市民とのこれまでの交流の深さから推しはかってみても、寄贈していただいたモニュメントの8割を一方的に撤去処分しなければならないというのが、ただただ残念でなりません。
 各都市には今回の件について報告した上で御了解をいただいたと聞きましたが、亀裂や剥離、また、破損や腐食という経年劣化だということですが、保全管理がしっかりしていれば、何らかの保護や未然防止を図ることができたと思います。公園の安全管理上は問題なくても、友好の贈り物の保全管理には大いに問題があったと指摘しておきます。
 私は6年前の平成25年9月定例会において、久屋大通公園のロサンゼルス広場の寄贈品が炎天下にさらされていることから、このすばらしい贈り物の存在をいまだ知らない市民の方がいらっしゃるとしたら、足を遠ざけるような扱いとなっている状況では申しわけないと指摘しましたが、結果として撤去処分ということになってしまったことに対して本当に申しわけない気持ちで質問に立っているわけです。
 そこで、観光文化交流局長に再質問いたします。
 皆様の机上に配付した写真をごらんください。
 先ほど紹介した姉妹都市25周年記念のハリウッドの「マンズシアタープレート」です。片面には、映画「風と共に去りぬ」の俳優クラーク・ゲーブル、もう一面は、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」などの主演女優ジュリー・アンドリュースの手形とサインが記されています。このほかにもマリリン・モンロー、チャールトン・ヘストン、グレゴリー・ペックといった名だたる俳優のプレートが合わせて5枚あります。これらは、破損も汚損もしていません。ごらんのように厳然と残っています。安易に撤去せず、再び多くの市民の目と手で触れられるよう、しかるべき場所への再展示を検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。

◎観光文化交流局長(松雄俊憲君) 屋外モニュメントの一部の活用につきまして再度の御質問をいただきました。
 姉妹友好都市モニュメントにつきましては、久屋大通公園再整備の計画の早期の段階から、可能な限り、維持、保存、活用が図られるよう調整してまいりましたが、経年劣化が予想以上に進んでおり多くの部分を撤去せざるを得ないことは、国際交流を所管する立場としては大変残念に感じております。
 ただいま議員御指摘のプレートにつきましては、これまで撤去を前提に原寸大写真パネルを作成してシスターシティ・コレクション等のイベントの中で展示することを住宅都市局とともに計画していたところでございます。幸いにも、このプレートは工事の過程でモニュメントから取り外すことが可能と判明いたしましたので、せっかく残すことができましたので、原寸大写真パネルとともに、再展示も含めてその活用について住宅都市局とともに早急に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

◆(金庭宜雄君) ただいま観光文化交流局長から、「マンズシアタープレート」の再展示と活用方法を検討するとの答弁をいただきました。もうこれは、ここまでの努力をするのは、もう私は当然だというふうに思います。1984年、寄贈品のプレートに対する返礼品として名古屋市からロサンゼルス市役所前に時計塔を寄贈設置しました。これには総額1400万円の費用が充てられたそうです。つまり、大変価値の高い貴重なプレートであるということを名古屋市が認識したのだと推察できます。このプレートは、名古屋市民への愛のしるしですとのブラッドリー市長の言葉が当時の新聞に紹介されていました。この言葉に込められた友情を忘れないためにも、どうか二度と手に入れることのできない「マンズシアタープレート」の展示方法を早急に検討し示していただきますよう、よろしくお願いいたします。
 さて、名古屋市は1959年の4月1日に初めての姉妹都市としてロサンゼルス市と提携を結びました。そして、半年後の9月に名古屋市を襲った伊勢湾台風で未曾有の被害を受けたとき、真っ先に救援物資を送ってくださったのがロサンゼルス市でした。当時の日本円で約1100万円もの義援金も頂戴しています。私たちは、この御恩を決して忘れることはありませし、忘れてはならないと思います。
 以降、先人の方々の努力の積み重ねと両市民の幾重もの交流を経ながらかたく結ばれた友情のきずなは、本年60周年を迎えることができました。この議会の後、名古屋まつりのお客様としてお迎えします。そして、丹羽議長を団長とする議会の代表がロサンゼルス市姉妹都市提携60周年公式代表団として市長とともに訪問派遣も予定されています。
 そこで、市長にお尋ねいたします。姉妹都市からの友情のあかしでもあるモニュメントを撤去することについて理解されたと聞きましたが、今後の名古屋市民と姉妹都市の市民との友好関係の構築について、市長の見解をお聞かせください。

◎市長(河村たかし君) 撤去について理解されたということになっていますけど、どうも説明があった記憶はあるんですけど、やっぱり大事にできるものはしてちょうよとは言った記憶はあるんだけど、ないかね、これ、たしかそう思いますよ。
 ほんだで、今話がありましたように、クラーク・ゲーブルとジュリー・アンドリュースですか、この辺は残せるようだというふうですが、ほかのものも、やっぱり気は心と言いますので、やっぱり一遍もう一回とりあえず全部当たってちょう、一遍。全部一遍ね。領事館さんに言って、ぱっと言えば、やめてくれとは言いませんので、普通は、そういうふうになってくると思うけど、もう一歩踏み込んで、残せるものは残すと。
 姉妹都市なんか、僕はどっちかというと外人大好きだもんで、やはりフレンドリーですから、心だわね。だで、こういうモニュメントもそうだけど、大体外国へ行きますと向こうの言葉で1曲歌を歌いまして、覚えるのは結構大変なんですよ、実は、言語で。そういうことで、名古屋というのは非常にフレンドリーな町だなというふうに思われるように、実際に、口先だけで友情だと言っておるのではなしに、そういう対応を心がけております。

◆(金庭宜雄君) 市長さん、ありがとうございました。市長さんが海外でフレンドリーな態度をされるのを私も目の当たりにしておりますし、一緒に歌を歌わされたこともありますのでよくわかっておりますけれども、こういう記念の品というものは、ほかにも当然、公館の地下1階にも展示室がございます。屋外展示をする展示物というのは、やはり風雨にさらされることもありますので、それは室内展示と同等にしっかりとやっぱり保全管理をしなければならないじゃないのか。これは改めて私が言わなくちゃいけない話なのかな。なぜかというと、この寄贈品というのは、名古屋市にいただいたというよりも名古屋市民にいただいた、これは公共物です。公共物であるということは、当然のようにこれは保全管理に心がけねばならないとここであえて申し上げなければならないということをぜひぜひ受けとめていただけるようお願いしたいと思います。
 市長さん、さまざま、このほかにも市内には屋外展示物が展示されています。主に公園とかに寄贈されているものがありますので、これが経年劣化によってまた壊れてしまう、また移設が不可能になってしまう、こういったことがないようにぜひとも大事にしていただきたいという、市長さんも、ぜひそのことを心がけていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。
 先日、私は今申し上げた、市内にあるほかにある展示物がどういうふうになっているかというのを確認してきました。日曜日の日に、あの炎天下の中、私は東山動植物園に行きまして、植物園のところに展示してあるというふうにホームページを見て書いてありましたので、それを見に行ってまいりました。
 紙芝居ではありませんが、見せないとわかりませんのでお見せしますが、これが名古屋姉妹友好都市協会のホームページに載っているプレートです。これは、東山動植物園の70周年を記念して2007年、12年前ですね、2007年にトリノ市からいただいたものであります。
 これ、トリノの王宮の大広間に展示されている古代のプレートの複製なんです。これが飾られておりますので、私は、お花畑という急な勾配の坂を一生懸命上がって、登りついたところがお花畑というところだったんですけれども、そちらに行って見てきました。今どうなってるのかというと、今こうなっていました。汚れているとかそういう話じゃありません。草ぼうぼうで、全くこのものが何なのかということすらわかりません。
 もう一回見せます。
 これはホームページに載っていますので、これを見た方が、これをイメージして見に行っているんですね。そのときにこうだったとすると、どんな気持ちになるでしょうか。わざわざこんなことをこの議場で示さなければならないというのは本当に悲しいです。
 私は、ここに草が生えているんじゃなくて、根っこが生えているんですね。太い幹になっているんです、12年たっていますから。こういう状態になっているというのは、やはり公共物としての扱いであるのかどうか、私は、非常にこれは疑問に思いますし、ぜひともこれは反省していただきたい。これは一部かもしれません。ほかのものはどうなっているか、全部もう見ることはありませんが、どえらいおもしろい名古屋のブラックジョークじゃ済まされないこの非礼ぶりを見て、私は両膝から崩れ落ちる思いでした。本当にこれは反省していただきたいと思います。もうこれは、ガバナンスの劣化なのか、それともモチベーションの低下かモラルの低下かわかりませんけれども、とにかく市内各所に点在している、この友好都市からの屋外モニュメントを総点検していただくとともに、責任ある保全管理の徹底を強く要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)